通信制高校のスクーリングとは?何をするの?

スクーリングとは 通信制高校 基礎知識

通信制高校について調べているとよく目にするスクーリングですが、そもそも「スクーリングとは何なのか?」、と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

スクーリングとは、通信制高校において実際に学校に登校して、授業を受けることを指します。

「実際に学校に登校し、授業を受けること」=「スクーリング」

このスクーリングも、レポートと同様に「卒業資格」を得るために必要な単位取得の必須条件となっています。

通信制高校は、学校に通わなくても卒業できると思われがちなところがありますが、実際には学校に登校して授業を受ける必要があります。

スクーリングの目的

通信制高校を卒業するための単位取得に欠かすことのできない「スクーリング」ですが、大きく分けて2つの目的があります。

レポートの疑問を解決

通信制高校の学習は、基本的にはレポートを作成して、それを提出することによる添削指導が中心となっています。

レポート提出 > 先生による添削 > レポートを受け取る > 確認する

このように提出したレポートは、先生によって添削されて再度手元に戻りますので、自分がどういった問題にミスがあったかなど確認することができます。

ただ、確認してすべて理解できればいいのですが、問題の意味や意図がつかめなかったり、なぜ間違っているのかわからない、といった問題がどうしても出てきます。

そういった、レポートのやり取りだけでは解決できない問題を、直接先生に質問して解決するのがスクーリングの目的です。

なお、スクーリングの日数は、学校によって変わってきますので、その点はきちんと確認するようにしましょう。

30単位時間以上の特別活動への参加

各教科・科目ごとにスクーリングの回数は決まっていますが、「特別活動」と呼ばれるものもスクーリングの対象になっています。

「特別活動」とは、授業以外のホームルームや学校行事のことです。

「特別活動」=「入学式、卒業式、体験学習、ホームルーム、文化祭、体育祭、遠足など」

この特別活動への参加も、各教科・科目と同様に、卒業するための単位取得には必須となっていて、30単位時間(1単位=50分)が必要となります。

このように、必要な出席時間を満たすことも目的のひとつといえます。

スクーリングの形態は学校によって様々

スクーリングの形態

スクーリングは学校によって、その形態、日数は様々です。

「スクーリングが一切ない」という通信制高校はありませんが、学校によっては、映像授業などを受けることでスクーリングと認められるケースもあります。

集中型・合宿型のスクーリング

スクーリングの回数は月に1~3日ほどが一般的ですが、個人的な理由や仕事、家庭の関係で、「登校日は少ない方がいい、少なくしたい」といった人も少なくありません。

そういった人向けに、夏季休みや大型連休といった、社会人でも時間の都合がつけやすい時期に集中してスクーリングを行う「集中型」があります。

1日にまとめてスクーリングを行い、それを数日間行うわけです。

また、学校に数日間通ってスクーリングを行うのではなく、宿泊施設等を利用して、滞在中の数日間でまとめてスクーリングを行う「合宿型」もあります。

北海道や沖縄など自然の豊かなところで合宿型のスクーリングを行い、授業には、その土地ならではのイベントなども盛り込んでいたりもします。

まとめてスクーリングを行いたい、スクーリングは多くないほうが良い…という人には、集中型・合宿型がおすすめです。

そのため、このようなスクーリング形態を実践しているかどうかを、あらかじめ各学校のパンプレットを見て確認するようにしましょう。

通学型のスクーリング

通信制高校にも全日制高校と同じように、ほぼ毎日スクーリングを行う学校もあります。

例えば、週3日、週5日というように、スクーリングを行う日数をコースで選ぶことができる学校もあります。

通信制高校というと、「実際に学校に登校しなくても卒業できる」というイメージがあるかもしれませんが、授業を受けながら学習したい、友達が欲しいと考える人もいますからね。

通学型のスクーリングは、授業を受ける日数が多く、その分サポートも利用できます。

大学受験を考えている人や専門的な知識や技術が学べるコースを選びたいと考えている方は、サポート校を含め検討してみると良いかもしれません。

また、毎日のように先生から授業を受けることができるわけですので、自習に自信のない人にも通学型スクーリングはおすすめです。

スクーリングに行きたくない…そんな時は?

スクーリング メディア授業
通信制高校は、全日制高校に比べ、学校にあまり登校しなくても卒業することはできますが、上記でも説明したとおり、スクーリングがゼロという学校は残念ながらありません。

そのため、スクーリングの回数が少ない学校を選ぶか、短期間でまとめて授業を行う、集中型や合宿型のスクーリングを実施している通信制高校を選ぶと良いでしょう。

また最近では、テレビやラジオの放送やインターネットを利用した学習を代替として、スクーリングの出席扱いにする通信制高校も増えてきました。

すべてのスクーリングを代替とすることはできませんが、大幅にスクーリングの時間を減らすことはできるようです。

できるだけスクーリングの回数を少なくしたいという人は、このようなスクーリングを実施している学校を選ぶのが良いかもしれませんね。

その際は、資料請求を行うなどして詳細を確認するようにしましょう。

まとめ

通信制高校のスクーリングには、集中型、合宿型、通学型など、学校によって様々な形態があります。

スクーリングの回数は、通信制高校を選ぶ上で大事なポイントのひとつといえます。

  • スクーリングの日数はどれくらいか?
  • 集中型、合宿型、また、テレビやネットでの代替はできるのか?

学校ごとのスクーリングの違いについては、資料請求でパンプレットを取り寄せてあらかじめ確認するようにしてください。

どのようなスクーリングの形態が自分にあっているのかをよく考えて、学校を絞り込むようにしましょう。

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